過去にも変わっていた読み札 今回の変更は何が問題なの?

なるほど、群馬県民の心がバラバラになっているという危機では決してないようです。人口部分の変更はこれまでも行われているため、県民の受け止めも比較的冷静なようです。

上毛かるたの全国大会「KING OF JMK~おとな達の上毛かるた日本一決定戦~」を開催しているKING OF JMK代表理事の渡邉俊さんは、変更自体に対しては違和感はないと話します。

KING OF JMK代表理事の渡邉俊さん

KING OF JMK代表理事 渡邉俊さん:
「私も幼少期にちょうど『百八十万』から『百九十万』に変わりました。そこから、高校生のときに『二百万』に変わったので、読み札が変わることについては、あまり抵抗がないです」

しかし、問題なのは変更する理由だといいます。

KING OF JMK代表理事 渡邉俊さん:
「群馬県民の中では、今回の読み札変更は賛否両論というか。今までは人口が増えることで読み札が変更されてきましたので、喜ばしいことでした。しかし、人口減少での読み札の変更は初めてのことで、ちょっと戸惑ってる方もいますね」

日本全体でも問題となっている人口の減少は群馬県にも押し寄せています。2020年10月に193万人いた人口も2023年10月には190万840人となり、3年で約4万人減少しています。群馬県の人口が190万人を下回る日もそう遠くはないのです。

KING OF JMK代表理事 渡邉俊さん:
「やっぱり人口減っていっているのはもう前々から知ってるんですけど、それによって札が変わってしまうっていうのは、寂しいところではあります」