ボクシングのWBC&WBO世界スーパーバンタム級2団体統一王者・井上尚弥(30、大橋)が25日、横浜市内で会見を行い、12月26日にWBA&IBF世界同級2団体統一王者のM.タバレス(31、フィリピン)と4団体統一戦を行うことを発表した。

スーパーバンタム級2戦目で史上2人目となる、2階級での4団体統一を狙う井上は「日本だけでなく世界における偉業かなと自分は思っているので、この先、日本人が本当にたどり着けない場所まで行きたい」と意気込む一方「記録ありきの試合ではない」と言う。「本当に強い相手と戦いたいという思いで組んでもらった。自分自身どこまで強くなれるか、そういう所を追い求めて行きたい」と、自身のさらなる高みを目指す。

「30歳になって気持ちと体が凄くいいバランスを保ってトレーニング出来ているので、安定感を増した練習が出来ている。まだ伸びるんじゃないかなと感じている」と口にした。

井上は2022年12月にバンタム級で日本選手で初となる4団体統一を果たし、試合後のインタビューでスーパーバンタム級に階級をあげると宣言。4本のベルトを返上すると2023年7月にはスーパーバンタム級初戦でWBC・WBO世界スーパーバンタム級統一王者のスティーブン・フルトンに8ラウンドTKOで4階級制覇、さらに2本のベルトも手にした。