■求人広告に現れる補助金の使途“日当18万”“月額158万円”


補助金によってコロナ以前より経営状況が良くなったのは、この病院だけではない。
全国に140ある国立病院の利益の総額は、前の年の25倍以上の576億円となり、853ある公立病院も、赤字から一気に1251億円の黒字に転換した。
コロナ予備費の問題はまだある。医療従事者への補助金の使われ方だ。
自治体のワクチン接種会場で働く医師や看護師を募る求人広告をみると・・・
「東京都中央区晴海」「専門科問わず」
「給与:時給2.25万円×8時間」
実に日当18万円。別の求人では・・・
「週5日勤務:月額158万3334円」
「週4日勤務:月額125万円」
地域外から来る医師のためか、住宅手当や赴任手当、帰省手当まで支給される内容だ。
これらのワクチン接種のための補助金には、コロナ予備費も使われている。

都内病院の関係者
「(医師だけでなく)看護師も時給としては、かなり良い額だったと聞いています。本当に休みなく働いて、看護師さんとかだと月100万円とか稼いでた人もいるというのは聞いたことはあります。以前はコロナ病床に従事していた人っていうのもいらっしゃるんですよね。もう辛い言って、そういうところに行くという方が結構いらっしゃったと聞きました」
病院でコロナを診ていた医師や看護師が、多額の報酬がもらえる、自治体などのワクチン接種に流れてしまう事態が起きたというのだ。