■ポイントを押さえれば誰でも“ウグイス嬢”になれる
有権者への投票を促すことも車上運動員の役割の1つです。
選挙権の年齢が18歳に引き下げられたことにより、いかに選挙を身近に感じてもらえるかということも大切にしているという幸慶さん。だからこそ、若い世代にもう少し政治の勉強をしてほしいと考えています。そのひとつの方法として車上運動員の仕事も勧めているといいます。
とはいえ、そんなに簡単に車上運動員の仕事ができるのでしょうか?

幸慶さん
「意外と簡単になれますよ。▼候補者の名前▼『ありがとうございます』▼笑顔▼日常的に挨拶が明るく元気に言える方であれば、原則どなたでもできます」
幸慶さんによると、一般的にウグイス嬢はマイクを持った経験のある人が多いそうです。例えばブライダルの司会や野球のウグイス嬢などのプロが“ウグイス嬢”として登録されています。しかし、プロだけではなく女優やモデル、DJ、ガイドといった人前にたつ職業の方もいれば、管理栄養士や主婦の方も登録しています。
幸慶さん
「議員さんがお決めになることですけど、もしやる気があれば町内の事務所に行かれて、『ウグイス嬢やってみたいので、ボランティアでも構わないので、一部体験させてください』と伝えてみればきっと何かあると思います」
初めてであっても、原稿を渡されて萎縮するのではなく、若い方なら若い世代に対して同じような感覚で「政治は大切だ」ということを訴えるなど、等身大の自分で心から「ありがとうございます」とか「お願いします」と言える方がベストだと言います。
幸慶さん
「日常的に明るく人とコミュニケーションを取っていれば、それをそのままの言葉でちゃんと丁寧語にして選挙カーに振り替えるだけ。絶対できます」
車上運動員の仕事をし始めて今年で32年目。若い人への政治参加を応援したり、最近では女性候補の選挙プロデュースも行っている幸慶さん。忙しい夏が始まっています。