竹やぶに「赤ちゃんが捨てられている」へその緒も付いた遺体
「赤ちゃんが捨てられている」
2022年4月13日。愛媛県新居浜市で事件は発覚した。

昼間でも薄暗い竹林の中を走る、幅40センチ、深さ30センチの小さな水路。そこに置かれていたのは、バスタオルに包まれた、生まれて間もない、へその緒も付いた男児の遺体だった。
警察は延べ2400人の捜査員を投入、聞き込みや防犯カメラ映像の解析などを進めた。
1か月後。現場近くに住む、当時32歳の母親が殺人容疑で逮捕された。
それから1年半を経た2023年9月。松山地裁で裁判員裁判が行われ、女が犯行に至った経緯や背景などが明らかになった。
裁判の中で認定された事実や、これまでの取材資料などから、事件を振り返る。