この子がうちの子になるんだ…!
迎えに行けたのは、生みのお母さんが退院した後。夫婦はまだ生後5日の赤ちゃんと病院で初対面を果たします。
池田愛さん:
「他の人からは、見た途端、この子がうちの子だって見たらわかるわよって話を聞いていたんですけれど、そういう感じではなかったです。けれどこの子がうちの子になるんだ…!と」

慌ただしく育児用品の準備をしたり、病院でミルクのあげ方や沐浴指導を受けたりと待ったなしの育児がスタートしました。それから10年以上の月日が経ちました。
夫婦それぞれの両親は、最初は特別養子縁組に申し込んだと聞き、すごく心配をしていたと言います。
池田愛さん:
「自分たちが決めたことだったらサポートするけれど、どういう子がくるかわからない、特別養子縁組がどういうものかわからない、というのが一番心配だったのかな。そこまでして苦労を背負わない方がいいのでは?と言っていたけれど、赤ちゃんが来たその日からそんな話はなかったみたいに(笑)」