知能が高いので隙を狙う ゲームとか遊びの一環です

――今、天王寺動物園は、各所でリニューアル工事が行われていて、チンパンジー舎周辺でも工事が行われているため、音でストレスをかけないように、仮のチンパンジー舎に移す行程が取られる予定だったということです。動物園側も対策はとっていると思いますが、それでも逃げられてしまったということなんでしょうか。

(パンク町田氏)チンパンジーの場合は、二重扉であるとか、一つの扉に対して二つの施錠とか、基本的な決まりはあるのですが、それでもチンパンジーは知能が高いので隙を狙っているようなものもいます。チンパンジーからすると、ゲームとか遊びの一環です。

――チンパンジー捕獲までずいぶん時間がかかってなかなか麻酔が効かない状態が続いたようですけども、こんなものなのでしょうか。

(パンク町田氏)チンパンジーを一気に寝かすような薬量を使いますと心臓ごと止めてしまう可能性があり、非常に危険ですので、獣医師も考慮に入れたと思います。あと興奮しますと、アドレナリンとノルアドレナリンが出て「動け、頑張れ」っていうふうに脳に働きかけるわけです。そうしますと、麻酔は眠らせようとしても、脳の働きは、「今逃げないと危ないぞ」って指令を出しますので、興奮させないように園から『皆さん静かにしてくださいね』っていう指示があったと思います。

――麻酔銃で怪我をすることも考えられるんですか。

麻酔銃は皆さんが想像されるより針は太いので、痛いのは痛いと思います。ただチンパンジーにとっても人にとっても、安全な方向だと思います。