自分が安心な方向イコール「攻撃する」

――現場では麻酔銃が打たれてから確保まで2時間半かかりました。その間、職員が、報道陣や見物客に大きな音を立てないよう呼びかけていました。興奮状態だと麻酔の効きが悪くなるということで、そうした対応だったと思われます。振り返りますと、17日午前10時15分にチンパンジーが逃走し、園内のアナウンスがありました。10時35分、男性獣医師がかまれて負傷しました。獣医師はプロですがチンパンジーに噛まれた、どういったことが考えられますか。

(パンク町田氏)おそらく獣医師は、チンパンジーを制止しようとしたか、何らか処置をする目的で近づいたと思われます。チンパンジーからしますと、プロかどうかなんて全く関係ありません、追い払いたいはずです。チンパンジーも緊張していますので、自分が安心だと思う方向に行動を進めていきますので、安心な方向イコール「攻撃する」という形で出たんだと思います。

結構チンパンジーは実力行使に出るタイプの動物です。ただ実際そこまで好戦的ではないので、本当はもめごとは避けられることなら避けたいんです。ですから人間の方に近寄りたくなかったので威嚇をすることで、どこかに行ってもらいたかったんだと思いますね。いっぽう飼育されているチンパンジーに指を噛まれたとか、耳とか鼻とかまぶたを噛まれた、って結構多いので、顔を噛むというのは本能的に何かあるのかもしれないです。