2023年も多くの人を楽しませてくれました。田んぼをキャンバスに見立て稲で巨大な絵を描く青森県田舎館村の名物・田んぼアート。今年は第1会場と第2会場であわせて14万人以上が訪れ大好評のなか13日に収穫の時を迎えました。

田舎館村田んぼアート第2会場では人気アニメ「ONE PIECE(ワンピース)」をテーマにした作品も秋の装いとなりました。13日は田植えの時にも参加した県立尾上総合高校の生徒が収穫です。

高山基彦キャスター
「今、生徒たちが稲刈りを始めました。皆さん手際よく、どんどんと刈り取っていきます。上手く稲刈りできるかな?」
生徒
「おー!」

参加した生徒は
「(同じ体勢で)結構つらいところもありますがやりがいがあります。地域のために役立てるのだったら」
「田んぼアートは当たり前にあるものだと思っていた。お米に対する思いもそうだし、田んぼアートに対する思いが一層強まったと思います」

田んぼアートは田舎館村村が1993年に全国に先駆けて実施。その後、全国各地で田んぼアートが行われるようになっていきました。2023年は岩手県奥州市では二刀流のメジャーリーガー・大谷翔平選手、宮城県角田市はプロフィギュアスケーター羽生結弦さんと地域ごとに特色ある作品が多い一方で東京の都心ではビルの屋上に制作。田んぼアートは今や全国で70以上の団体が実施していて、制作レベルもアップしています。そのなかでも田舎館村では高い測量技術や遠近法を駆使し緻密な作品を作り上げています。

2023年は「ONE PIECE(ワンピース)」をテーマにしているという話題も追い風に第2会場は7万8千人が見学。第1会場とあわせると14万人以上が田舎館村の田んぼアートを楽しんでいます。

田舎館村企画観光課 喜多島啓さん
「第1会場よりは第2会場の方が入館者数が多かった。成功で終わったのかなと感じている。来年も皆さん期待していると思うのでそれに応えられるようがんばっていきたい」
Q.ほかの地域には負けられない?
「そうですね。はい」

13日に刈り取られた稲は2024年の田んぼアートの田植えや稲刈りの時にイベントの参加者へおにぎりとしてふるまわれ新しいアートの制作活動に貢献することになっています。