震災時に知った「避難所」の環境
セミナーを開くきっかけとなったのは、2019年の台風19号です。須賀川市では阿武隈川の堤防が、およそ50メートルにわたって決壊しました。自宅は、水害に備えて1メートルかさあげしていたにもかかわらず、床上浸水の被害にあいました。

池田さん「この辺まで水が来たというラインですね」
小湊愛巳アナウンサー「ここまで水があがってきた…だいたい2メートルくらいありますよね。」
予想を上回る被害の中で、池田さんは…。
池田さん「自宅で安心して避難できる環境を作ろうと思ったので、私は垂直避難といって、2階に避難する方法を選んだ。」
この選択をしたのは、当時2歳の長男と経験した東日本大震災が理由でした。
池田さん「当時は避難所に行くという選択肢しかないと思っていた。そこで小さい子どもを連れて、避難生活を送るということの難しさをすごく感じた。」

しかし、避難所は、子どもと過ごすには難しい環境にありました。
池田さん「当時は、子どもに関するものがほとんどなくて、おむつにしてもミルクにしても離乳食にしてもなくて」