心配の尽きない由美子さんですが、マラソンに参加するのは春香さんにとって特別な意味があることだと感じています。
【由美子さん】
「年に1回こういうことがあると、目標があるっていうか…。歩行器で走ることがないので、社会の一員になれたっていうかね」
【春香さん】
「今年は、笑顔で楽しくゴールできる姿を見ててほしいなって思います」
そして本番。10月8日午前9時。
春香さんの2度目のマラソン挑戦が始まりました。
毎週練習をサポートしてきた伴走者の斎藤綾子さんと、父・和広さんとともに、目標の制限時間・1時間40分以内を目指して走ります。

【春香さん】
「走ってて嬉しいです。気持ちいいです、風が」
スタートからおよそ15分後には、当初予定していた萬代橋手前の折り返し地点へ到着しました。ここまでは、足の状態もスピードも順調です。
「橋のぎりぎりまで行きます」
急遽、予定していた1kmよりも多く走ることにしました。
「去年は足が痛かったんですけど、去年よりちょっと楽です」