ガザまで約5キロ 迫る緊迫の現地から生報告
藤森祥平キャスター:
今日もイスラエル軍による地上作戦が始まるのではないかとみられています。緊張感は日に日に高まっていますか?
23ジャーナリスト 須賀川拓 記者:
私が今いるところは、まさにガザから5、6キロ離れた場所なんですが、地上侵攻への緊張が高まっているかと言われると、「イエス」そして「ノー」なんですね。

どういうことかといいますと、私の隣にあるこの榴弾砲。これは今日この現場に到着したんですが、今日、一日中、断続的にガザに向かって砲撃を続けているんです。

今も打ちましたね。ズドーンとお腹に響くような音が響き渡ります。
また連続で今打ち込んでおります。
藤森キャスター:
須賀川さん、そこは安全ですか?
須賀川記者:
大丈夫です。安全です。特にこの榴弾砲は全部ガザの方に向いているんです。

ですが、つい先ほど、5分ぐらい前にこの辺りにロケット弾が撃ち込まれて、アイアンドームの迎撃というのも起きていました。
地上侵攻の緊張が高まってるかというと、確かに実際こういった車両が集まっているんですが、過去にもハマスとの戦闘があった時には、こうした砲弾は打ち込まれています。なので、「これをもって地上侵攻はもうすぐだ」ということは言い切れない。ただ、地上侵攻に向けた準備というのは着実に進められている。そういった状況だと思います。
藤森キャスター:
やはり準備というものが進んでいて、いつ動いてもおかしくない。
プチ鹿島さん:
でもやっぱり双方の市民、市民生活が気になりますよね。ガザ地区は完全封鎖されて水・食料、電気も不足している。一方で、イスラエルは人質を取られているということで、これはもう双方だけの話じゃなくて、国際的、そして人道的な話なので、この先どう動くのかというのは気になります。
藤森キャスター:
人道回廊の設置など動きはありそうでしょうか?
須賀川記者:
私はガザの中に入ることはできていません。なので、ガザの中で起きてることというのは、想像することしかできません。ただ、今ここでわかることだけお伝えします。
榴弾砲がさっきから何発も打ち込まれていますが、これは、5キロ、6キロ先、もしくは10キロ先、かなり先まで、標的にできるのですが、基本的に全部無誘導弾です。精密にその場所を狙うことができない。ある程度、半径は定められますが、そんなにピンポイントで打ち込むことができない砲弾が、さっきからあれだけの量を打ち込まれています。
それはどういうことかと言うと、その現場に、もし仮に民間人がいたとしても、もう防ぎようがないわけです。これだけの距離から砲弾が打ち込まれていますから。
人道回廊をこれから設置できるか、これは、中にいる人道支援関係者の人たちに懸かっていると思いますが、物理的に今かなり難しいと聞いています。
今後、ガザの中にいる人から話を聞いて、またお伝えしたいと思います。