アメリカの中央銀行にあたるFRB=連邦準備制度理事会は、先月の金融政策を決める会合の議事録を公開しました。追加の利上げへの慎重論も出されていて、FRBが難しい政策判断を迫られていることが改めて示された内容となっています。

アメリカのFRBは先月19日と20日に開いた会合で、2会合ぶりに利上げを見送る一方、来年も高い金利を続けるという新たな見通しを示しました。

FRBが11日に公開した会合の議事録によりますと、すべての参加者が今後の金融政策運営について「注意深く行動する必要がある」との考えで一致し、会合ごとに経済指標を慎重に見極めて利上げの是非を判断していくことを確認しました。

先行きについては、参加者の過半数が「あと1回の利上げが必要になる」との見通しを示す一方、数人の参加者は「追加の利上げは正当化されない」との考えを示したということです。

そのうえで、大半の参加者が「経済の先行きは極めて不確実性が高い」との見方を示したということで、▼原油価格の高騰や、▼自動車大手でのストライキなどにより先行きの不透明感が高まる中、FRBが難しい政策判断を迫られていることが改めて示されました。

一方で、すべての参加者が物価上昇率を目標とする2%に近付けるため、「引き締め的な金利をしばらく保つ」ことでは一致したということで、早期に利下げに転じる可能性は排除されています。