(菊池憲光さん)
「実は来月(9月)、お彼岸に合わせて納骨しようかなと、一大奮起じゃないんですけども、一大決心でそろそろ13回忌だし、区切りだしということで」


9月25日、菊池さんは、果奈さんの遺骨を大切に抱えながら、奥州市内の墓地を訪れました。
菊池さんが選んだのは自然葬です。
整備された芝生の地中に、遺骨を埋葬します。


(菊池憲光さん)
「娘が亡くなってから12年間色々考えて、菩提寺さんには悪かったんですけど、冷たいお墓には入れたくないし、自分も入りたくないというのもあるし、僕のところは後継者もいないので、住職さんに相談しに行ったところ、快く引き受けて頂けたので自然の中に」


「悲しみは全然変わりないし、一日も忘れた事はないですし、ただやはりどこかで区切りを付けなければならなかったので」


事件から12年、大きな決断をした菊池さんは、8月に行われた講演の最後に自身の思いを生徒に語りかけました。

(菊池憲光さん)
「皆さんにはこの先、被害者にも加害者にも絶対にならないようにして下さい。悲しむ家族や友人がいることを忘れないように。またそのことを心の片隅に置いて、
これからの人生、一日一日を大切に歩んでいってください」


菊池さんはこれからも「命の尊さ」を伝えるため、語り続けます。