★リスクあっても色が塗られないケースが…
ハザードマップでは、「土砂災害の危険性あり」として色が塗られているのは、主に地形図から土砂災害の危険性があると判断された「土砂災害危険箇所」、さらに現地調査なども含めて細かく調査して指定する「土砂災害警戒区域・特別警戒区域」などがあります。
ただ、この指定には見落とされがちな注意点があると牛山教授は指摘します。



今回の現場から、最も近い建物までの距離は500メートル以上離れています。現場のすぐ近くには建物は見当たりません。

こうした周囲に建物がない場所では、たとえ林道沿いの斜面で土砂崩れが起こるリスクがあったとしても、危険エリアとして指定されることはないといいます。今回と同じような山間部の林道は、日本全国どこでも珍しくありません。

