こちらでは群生したキノコを見つけました。

キノコ狩りに来た人:
「多分、大丈夫。(食べられる)」

4人では食べきれないほどの量を持ち帰ります。

キノコ狩りに来た人:
「欲しいといえばあげる。自分たちだけではこんなに食べない」

富士北麓にキノコ狩りに来るほとんどの人が、この地域で放射性セシウムが検出されていることを知っています。

放射性セシウムは人体に蓄積されやがて「がん」などを発症するリスクがあり、健康被害への影響が懸念されますが…

キノコ狩りに来た人:
「たいした放射線量ではないと思う」
「セシウムなんて言っても大丈夫です」

県によりますと、採取が悪質なケースは県の条例違反や窃盗の罪に問われる可能性もあるということですが、過去に立件した例はなく無断採取が横行しているのが現状です。

富士吉田恩賜林組合 加々見拓真さん:
「健康に害があるので放射性物質を体に入れているわけなので、採らずに注意喚起に素直に従ってもらえると助かる」

2023年も既に一部の野生キノコで基準値を超える放射性セシウムが検出されていて、出荷制限解除の見通しは立っていません。

県や恩賜林組合は対応に限界を感じながらも、地道なパトロールで訪れる人に理解を求めています。