山梨県の富士北麓地域の野生キノコは、東日本大震災以降、放射性物質が検出され、出荷停止の状態が続いています。
今年も本格的なキノコのシーズンに入り、現地では巡視員がキノコを採らないよう呼びかけていますが、応じる人は少なく、無断採取が相次いでいます。

キノコ狩りに来た人:
「これは食べられる、アイシメジと言う」

「ハナイグチというが、ほうとうに入れると美味しい」
秋の代表的な味覚「キノコ」
富士北麓の山林には、毎年この時期野生のキノコが自生します。
しかし、この地域のキノコは、東日本大震災があった2011年の翌年から基準値を超える放射性セシウムの検出が続き、現在も国から出荷停止の措置が取られています。

山梨県は個人で採取に訪れる人に野生キノコを採取しないよう求めていて、山林を管理する富士吉田恩賜林組合が9月中旬から毎日パトロールを行っています。

富士吉田恩賜林組合 加々見拓真さん:
「毎年そうだが結構、人は来る」

組合はキノコ狩りに来た人が停めた車にビラを貼って注意を促し、人がいると声をかけますが…
記者:
「言うこと聞いてくれますか?」
巡視員:
「ほとんど聞いてくれない。『分かりました』というが、ほとんどの人が持ち帰る」