東野選手:
マグロです。バドミントンがすごい完璧でカバー力もすごいあるし。スピードがすごく早いので、マグロにしました。
渡辺選手:
僕自身も動いてなんぼというプレースタイルなので、全くその通りっていうふうに思いました。
マグロを受け止めた渡辺選手、パートナーはお寿司で言うと「エビ」だそうです。
渡辺選手:
すごくたくさん跳びはねるプレーをするからです。女性ではすごく珍しい“ジャンピングスマッシュ”を先輩が得意としていて間違いなく世界一のジャンピングスマッシュを持っていると思ったのでエビにしました。
高橋キャスター:
お互いのことをよく知っているからこそ、それが12年の重みですか?
渡辺選手:
もう中学生から組んでいるので意思疎通は世界一だなと思ってます。
ペア結成から12年。世界一と自負する意思疎通は、一緒に長く過ごしたから、だけではない。
高橋キャスター:
強くなったキッカケがあったと思うんですが。そのターニングポイントを挙げるとしたら?
渡辺選手:
ジェレミー(18年から指導)コーチがコーチになってくれて「プレーはすごく良いんだ!ただ、もっとコミュニケーションをとりなさい。やはり、言葉にすることでさらに強い意思疎通になる。どんな細かいことでもいいから、たくさん話して共有しなさい」っていうふうに。
高橋キャスター:
どんな感じで変わっていきました?
東野選手:
勇大くんに「今のところに打って大丈夫?」とか、本当に基本的なところを聞いて、話すことで自分もわかるし、相手の思うことも分かるし、こうしたらいいとすごく分かった。
高橋キャスターは競技においてコミュニケーションをとる事が非常に大事なことだと知った。二人はコミュニケーションをとる事で、今まで自分たちがやってきたことが生かせると感じた瞬間だったと話す。細かいことでも、とにかく話し合う。そうして世界屈指のペアになった。そんな二人が目指すのは、パリ五輪の金メダル。最大のライバルは中国を始めとするアジア勢、だからこそ、アジア大会では頂点を狙う。
渡辺選手:
アジアの強豪がこぞって上位を狙う中でどれだけ自分たちが良いパフォーマンスをし、自分がどの位置にいるのかを知れる大会なのかな。
東野選手:
アジアを制するものは世界を制するぐらいの大会なので東京オリンピックの悔しさをここで晴らしたい。自分たちのベストパフォーマンスができるよう努力したい
二人が大切にしているのは、お互いに弱みを見せること。体調が悪いとか、プレッシャーがかかっているということを伝えることで信頼関係やプレーにつながっている。結成12年、けんかは一度もないそうだ。
前回のジャカルタ大会でバドミントンは女子団体で金メダル、女子ダブルスは銀メダル、男子団体、男女シングルスで銅メダルの計5つのメダルを獲得した。今大会も男女の団体戦ですでに銅メダルを2つ獲得。混合ダブルスでは53年ぶりのメダルに期待がかかる。
渡辺、東野ペアは第2シードで4日の2回戦から登場する。