■第19回アジア競技大会中国・杭州(日本時間1日、杭州オリンピックスポーツセンター スタジアム)
男子サッカーは準々決勝が行われ、“パリ五輪世代”U-22日本代表は内野の2試合連続ゴール、松村のPKで北朝鮮代表に2対1で勝利。準決勝進出を決めた。
3大会、13年ぶりの優勝を目指す日本、この日の先発は前回のミャンマー戦から8人変更。GKは藤田和輝(22)、DFは 奥田勇斗(22)、吉田真那斗(21)、山﨑大地(22)、馬場晴也(21)MFは松岡大起(22)、西川潤(21)、松村優太(22)、佐藤恵允(22)、谷内田哲平(21)。FWは内野航太郎(19)が起用された。北朝鮮は5試合連続でスタメンを1人も変えず。
北朝鮮はここまで4試合で無失点、堅い守りをいかに崩すか。日本は前半から北朝鮮の強いフィジカルを生かした突破、速いサイド攻撃などで再三、ピンチを迎えたが北朝鮮のフィニッシュが決まらず、何とか無失点で切り抜けた。
前半23分、左サイドを奥田が上がり、北朝鮮ディフェンスを1人かわして、中央の佐藤へ。得意の右足で狙ったがキーパーに弾かれゴールならず。それでも日本がペースをつかみ始めた。
前半33分は日本は中盤でボールを奪われ、北朝鮮の速い攻めを受けると、連続攻撃でカン・ククチョルにミドルシュート。ここはキーパー・藤田が左手一本でパンチング、好セーブで日本のゴールマウスを守った。日本は前半、ミスが目立ち北朝鮮に攻められたが無失点で前半を折り返した。
後半に入ると5分、中盤の馬場から左サイドの佐藤に大きく展開すると素早く中央の内野へ。内野がディフェンスの前に上手く入り先制ゴール。内野は2試合連続ゴールで今大会3点目を挙げた。
日本が佐藤のプレーでリズムをつかみ始めると北朝鮮は佐藤に激しいチャージで抑えにかかった。すると後半29分、日本は左サイドを破られるとディフェンスが振り回された。北朝鮮が戻したボールに誰もプレッシャーに行けず、ミドルシュートを決められ1対1に追いつかれた。
後半32分、中盤で西川がボールを持つと左サイドの佐藤へ中央に切り込むと、走りこんだ西川にラストパス。これをキーパーが飛び出し西川へのファウル。日本がペナルティーキックを得た。このチャンスに松村が冷静にゴール左下の隅に蹴りこみ2対1。松村の今大会初ゴール、追いつかれてからわずか6分で勝ち越した。
最後まで北朝鮮の攻めを防いだ日本、2対1で勝利し準決勝進出を決めた。3大会、13年ぶりの金メダル獲得へ、4日の準決勝では1対0でイランを破った香港と対戦する。
※写真は先制点を決めた内野航太郎選手