人間の実況の良さ “沈黙の1分間”

喜入キャスター:
ちなみに取材した日にAIは、5時間のレースで一度も噛むことはありませんでした。

山本キャスター:
それを言われてしまうと、人間は噛んでしまうので、羨ましいと思います。実際見ていると、この情報を処理して言語化する技術が、ここまで進化してるんだと驚きました。もちろん活用すべき部分では活用されるべきだと思います。

ただ、私たち人間アナウンサー、まだまだ頑張っていきたいんです。どうにか取って代わられる存在ではない、と信じたいんですけれども、テレビの前の皆さんは、どのように感じますか?

ぜひ皆さんの声を聞かせてください。
現在、NEWS DIGのアプリでは、皆さんの声を募集する「voice23 みんなの声」(9月30日6時まで)を始めています。
回答時間は朝9時までとなっています。あっ、朝6時までですね、失礼しました。
画面のQRコードからダウンロードお願いします。

喜入キャスター
こうやって改めて伝えるというのも人間の味で、良さですよね。

山本キャスター:
早速、間違ってしまいました。私も人間ですよ。

喜入キャスター:
こんなアンケートもあるんです。

AIでもよいと思う職業
1位 アナウンサー
2位 販売員
3位 銀行員
※調査:東京スター銀行(2020年発表)

喜入キャスター:
1位がなんとアナウンサーなんですね。

山本キャスター:
私は、喜入さんに聞きたいんです。あなたはどちら側の方ですか?

喜入キャスター:
アナウンサーですね。
こんなことを紹介している場合ではないんですけれども、先ほど「人間の武器は心」だということでしたけれども、心が見える、こんな実況がありました。

2年半前の2021年、ゴルフの松山英樹選手がマスターズで優勝したときの弊社の小笠原亘アナウンサーの実況というか、感情があふれて、沈黙の1分間になりました。

山本キャスター:
私は、あまりゴルフに詳しくないんですけど、でもこの実況を見たとき、本当に感動して涙が出るんですよ。人の心を動かすものは、心がある人だと私は思うので、やはりアナウンサーだよと思ってしまいますが、どうですか?

喜入キャスター:
今ちょっとAIに傾いてたんですけど、私は人間のアナウンサーとして頑張りたいと思います。決意を固めました。

山本キャスター:
しっかりと私たちも鍛錬していきましょう。AIがここまで進化していることを自覚した上で頑張っていきましょう。