「男から液体をかけられました、頭部から上半身」と語った女性社員。別の男性社員はひとりで2階に逃げた際の心情を、「1階にいるスタッフへの申し訳無さ」と吐露した。「京アニ放火殺人事件」の裁判は10回目、第1スタジオの火の手から逃げた男女が出廷し、これまで語られていなかった事件発生の瞬間を証言した。法廷ドキュメント第13弾。

証言台に立った1人目の女性は、当時、制作スケジュール調整などを行っていたマネージャーの社員だ。事件の1年前に入社し、当日はスタジオ1階、玄関近くの席に座って、イベント資料を作成していたという。証言台と青葉被告との間には遮蔽板が置かれ、互いの姿が見えないよう審理が進められた。

検察官「資料を作っていたときに出来事はありましたか」
女性「自動ドアの音が聞こえて、ドンドンドンという足音が聞こえました」
検察官「聞こえてどうしましたか」
女性「視線を上げました」
検察官「何が見えましたか」
女性「知らない男の方が立っていました」