スポーツはJ3リーグを戦うFC琉球です。現在リーグ18位と下位に低迷するも今月24日の試合で6試合ぶりの勝利を上げました。今日は「クラブの思い」をテーマに
選手や監督はもちろん、代表取締役社長やマーケティング部長の話も交え、クラブとして巻き返しを誓うFC琉球の意気込みを取材しました。
新監督に練習公開 今後のクラブの方針は
FC琉球 倉林社長
「現状ではシーズン前に思い描いたものとは違う順位や結果、内容となってしまっているのでJ3の厳しさや難しさを改めて経験しているし、ファン・サポーターの応援して下さる皆様にも申し訳ないと責任を感じている」

クラブの現状に対しこのように述べた倉林社長。FC琉球は先週、今季2度目の監督交代という異例の決断を下し、2018年に琉球をJ2昇格に導いた金鍾成監督に白羽の矢を立てました。
FC琉球 金鍾成新監督
「前任が喜名(哲裕)だったというのが思い深く、沖縄に戻ってくるのも思い深く、違うとこに行くのとは意味合いとしては違うなと」
FC琉球 倉林社長
「FC琉球で監督デビューをして2018年に昇格をともにした、私も一緒に昇格させていただいた監督であるというのが一番のポイントかなと思っている」

復帰初日、以前からファン・サポーターの根強い希望があったトレーニングの一般公開も行いました。
FC琉球 中野克哉選手
「公開練習に後ろ向きな要素がないというか、シンプルに人が見に来てくれるというのが選手としては嬉しいし、手は抜いてないけど、良い意味でピリつきというかサボっていたらサボっている選手がいたらバレるし」
「出ていない選手も元気にやっているんだぞというのが見えると思うので、よい機会だと思う」

Q練習公開について前向き?
FC琉球 富所悠選手
「したほうが良いんじゃないですかね。パッと通りがかりで見るとか、サッカー選手を身近に感じてくれたらと思うし、子どもに夢を与えるというのは練習に来てファンサービスがどうなるかもありますが、そこで触れ合うのも特に子どもにとっては良いことかと思う」
プレーする選手たちからは前向きなコメントが多かった練習公開について、今後クラブとしてどう取り組んでいくのでしょうか。
FC琉球 倉林社長
「監督それぞれの意向や練習場の環境など、なかなか練習公開のタイミングも強化側と連携が取れない部分があったが、今後は鍾成さんも練習公開には前向きな監督なので定期的やっていけるとと思う」

とはいえ、応援してくれる人たちに楽しんでほしいのはやはりスタジアムです。
FC琉球 川崎龍吾マーケティング部長
「家族連れ、子どもの歓声で溢れているスタジアムがとても良いなと思ってFC琉球にお世話になりたいと思ってきたところもあって」
去年までは東京のIT企業に勤めていた、マーケティング部長の川崎龍吾さん。サッカーに興味がない人にも楽しんでもらいたいと、様々なコンテンツを企画しスタジアムに変化を生んでいます。
FC琉球 川崎龍吾マーケティング部長
「まずは3000人の平均来場者を目指しているところでスタートした。現時点だと2700人ちょっとの人数ではあるので、まだホームゲームは残り9月末から11月にかけて残っているので、そこでどれだけ皆さんに来たいと思っていただけるかというところは追求していきたい」

創設20年を迎えたFC琉球のスローガンは「ONE OKINAWA」。帰ってきた闘将のもとで沖縄に勝利と成長を誓います。
FC琉球 金鍾成新監督
「数字とか結果としては一つでも多く勝ってJ2に昇格するというのは形であって、明日琉球の試合があるとか、週末はどこかなとか、色んなところからそういう声が出るようなサッカー文化含めて、沖縄県の人たちの一つの楽しみに食いこむクラブにしたい」