「セット品」のルールが厳格化 しかし明確な基準はなし?

―――そして変更点3つ目です。返礼品の中には地元のものとそうでないものを組み合わせた返礼品というものがあります。それが「セット品」なのですが、このルールが厳格化されました。どういうことかと言いますと、今までは大丈夫だった「関連品」のセットはNGです。ただ、「付帯品」というものはセットでOKです。そして地場産品の価値が7割以上という条件などもあるということなのですが、この関連品と付帯品の違いはどういうところにあるのでしょうか?

「非常に曖昧な言葉ではあるんですけれども、これは2つのものがそれ専用の専門品かどうかっていうところだというふうに私は理解しています。ただ、何が関連品で何が付帯品なのかというところについて1個1個厳密にルールが決まっているわけではないので、これからもグレーな部分が残るところでも正直あるんです」

―――総務省がホームページに例を出していまして、付帯品というのは、地元で作られたそばと区域外のそばつゆ。これは付帯品だからOKですよと。ただ、関連品の例として、地元のタオルと海外製の空気清浄機、これは駄目ですと。でもその明確な基準がないということですね。

―――次に、寄付をする側の話、9月の“駆け込み利用”についてです。宮崎県都城市は、去年の受け入れ額が1位だったというすごく人気の場所で、精肉・お米・野菜など豊富にラインナップがありますが、今回ルールが変わることによりまして、寄付金額の引き上げを検討していると既に発表しています。そのため、もしここに寄付したいという方は9月中にするのがおすすめです。また、大阪府熊取町では泉州タオルとダイソンドライヤーのセットというものがありますが、これは地元のタオルと海外製のものなので、10月以降はNGになるのではないかということです。こういったセット返礼品が10月以降、大量に姿を消す可能性が高いということですね?

「そうですね。もちろん地場産品同士のセット品とかであれば何の問題もないんですけれども、地場産品とそうでないもののセットというものがかなり多くの数、姿を消すんじゃないかなというふうに考えています」