9月23日~10月8日まで中国・杭州で行われるアジア大会。「アジア版オリンピック」とも言われており、4年に1度行われてきましたが、今大会は新型コロナウイルスの影響で1年延期されました。今大会は45の国と地域が参加します。
日本は競泳の池江璃花子選手(23)や卓球の張本智和選手(20)、陸上の桐生祥秀選手(27)など五輪アスリートが数多く出場予定。他にもトランプゲームや“究極の鬼ごっこ”など五輪にはない珍しい競技も行われます。そんなアジア大会の見どころを紹介します。
見どころ1 バラエティ豊かな競技の数
アジア大会の競技数は40競技481種目。これは五輪(33競技339種目)を大きく超える数です。競泳や卓球などの「五輪種目」だけでなく、トランプゲームの「ブリッジ」や、「チェス」などバラエティ豊かな競技が行われるのも魅力の1つです。
さらに“究極の鬼ごっこ”と呼ばれる「カバディ」や足を使ったバレーボールのような競技「セパタクロー」はアジア大会でしか見られません。
見どころ2 日本のメダルラッシュ
第1回大会の開催は今から72年前の1951年・インドのニューデリー大会。自転車競技や重量挙げなど57種目が行われ、日本は24個の金メダルを獲得しました。
それから67年。前回大会(2018年・ジャカルタ大会)では池江璃花子(23)選手の6冠をはじめ、日本は75個の金メダルを獲得しました。これは東京五輪27個の約3倍。毎日、金メダルの瞬間に立ち会える可能性もあります。
見どころ 3 次世代スター誕生の瞬間
過去には女子マラソンの高橋尚子選手(1998年バンコク大会)や競泳の北島康介選手(2002年釜山大会)、レスリングの吉田沙保里選手(釜山大会)が金メダルを獲得。その後、3人とも五輪で金メダルを獲得するなど、アジア大会は世界一への登竜門とも呼ばれています。新型コロナの影響で1年延期となった今大会は、来年のパリ五輪“前哨戦”とも位置づけられ、アジアで勝つことが世界一につながります。
見どころ 4 五輪にはない「大会MVP」のタイトル
1998年のバンコク大会から始まった「大会MVP」。これは五輪にはないアジア大会ならではのタイトルで、受賞者にはトロフィーと賞金が贈られます。参加選手は1万人以上の中から選ばれるMVPはまさに「トップ・オブ・トップ」。この栄誉ある賞を受賞した日本人選手は伊東浩司選手(バンコク大会)、北島康介選手(釜山大会)、萩野公介選手(2014年仁川大会)、池江璃花子選手(2018年ジャカルタ大会)。日本人選手は最多4回も受賞しています。
大会MVPを予想しながら観戦するのもアジア大会での楽しみの1つかもしれません。
【前回ジャカルタ大会メダル獲得数TOP5】
1.中国 289個(金132、銀92、銅65)
2.日本 205個(金75、銀56、銅74)
3.韓国 177個(金49、銀58、銅70)
4.インドネシア 98個(金31、銀24、銅43)
5.ウズベキスタン 70個(金21、銀24、銅25)