地元住民も期待「うれしい」「新しい知識を身につけさせてほしい」

 3月30日。ベトさんが丹波篠山に移住してきました。地域の人が用意してくれた空き家がベトさんの新たな住まいです。

 (ウルタード・アルベルトさん)「広いですね、東京と全然違う」

 これまでに住んだことのない昔ながらの日本の家。丹波篠山キャピタル(地域との調整役)の河口秀樹さんに案内してもらいます。
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 (ベトさん)「これ(障子)はどうやって直せますか?」
 (河口さん)「それは張り替えたら」
 (ベトさん)「?」
 (河口さん)「糊をつけて張り替えないといけない」
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 すべてが新鮮な田舎暮らし。ベトさん、少し気がかりなことがあるようです。

 (ベトさん)「あいさつは初めてですけど、どうすればいいですか?」
 (河口さん)「初めて?」
 (ベトさん)「はい。東京では絶対やらないから」
 (河口さん)「4月から地域おこし協力隊でここに住みます、お世話になります、と言ってあいさつする」
 (ベトさん)「それだけ?」
 (河口さん)「それだけそれだけ」
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 後川地区で暮らす人はたったの363人、165世帯。ほとんどが顔見知りなので「引越しのあいさつ」は重要です。ベトさんのパートナーのウルタード・りかこさん(36)とともにあいさつまわりをしていきます。

 この地区では初めての外国人移住者。住民たちからはこんな声が聞かれました。

 「風習とかも違うし、変わった新しい知識を身につけさせてほしいです」
 「日本語がしゃべれるっていうのは安心しましたね。言葉が通じなかったらどうしようもないし」
 「うれしいばかりです。年ばかりいってみんな。集落は若い者がいないでしょ、心細くなってね」