■第19回アジア競技大会中国 杭州(日本時間22日、拱墅運河體育公園体育館)

開幕を翌日に控え行われた、卓球の団体・予選リーグ2試合目。男子日本代表は北朝鮮と対戦し3‐0で勝利した。これでグループBの1位が決定、決勝トーナメント進出が決まった。決勝トーナメント1回戦は24日に行われる。

すべてシングルスで行われ、先に3勝すれば勝利となる団体戦。日本は吉村真晴(30、TEAM MAHARU)、張本智和(20、智和企画)、戸上隼輔(22、明治大)のメンバーで臨んだ。

第1試合に登場した吉村はHAM Yusong(24)の第1ゲームは試合を優位に進め11‐6と先取する。第2ゲームは一進一退の攻防となり吉村は終始、声を出して自身を鼓舞、15‐13でこのゲームを奪う。第3ゲームは相手に5連続得点を許すなど3-11、第4ゲームも9-11でフルゲームに持ち込まれる。しかし、最終第3ゲームは相手のミスもあり11‐3で勝利した。

第2試合は日本のエース張本がRI Jongsik(23)と対戦。序盤に1-4とリードされたが一気に同点に追いつくと、そのまま逆転し第1ゲームを11-5で奪った。第2ゲームも雄たけびとともに得点を奪い11‐5で2ゲームを連取。第3ゲームも11-4と手の故障も心配されたが世界ランク4位の実力をいかんなく発揮し完勝した。

勝てば決勝トーナメント進出が決まる第3試合は大学生の戸上。27歳のベテラン・AN Jisongとの一戦は力強いスマッシュで第1ゲームを11‐8と先制する。第2ゲームは4連続得点などで終始リードし11‐7。第3ゲームは中盤まで戸上ペースで試合を優位に進めていたが、終盤に一気に逆転され7-11で落とした。これで勢いに乗った相手に第4ゲーム先行されるも5連続得点で逆転。しかしまたしても終盤に追い上げられ、9‐11となりゲームカウント2‐2で最終第5ゲームへ。戸上は左右に振られながらも食らいつき得点に結びつけると終盤に5連続得点で日本を勝利に導いた。

第1試合の後に張本は「北朝鮮はすごく強い国なので、3人とも実力がある選手たちだと思っているので今の試合以上に良いプレーをして予選リーグ1位通過できるように頑張りたいと思います」と話していた。

また女子はモンゴル、ベトナムに2連勝し、予選リーグ1位通過。男女揃って24日の決勝トーナメント進出を決めた。