目指すは“70m先の柵越え” グラウンドには家族や友人らの姿

 脚を上げて踏み込むバッティングフォームは難しく、飛距離のカギは“上半身”。上野さんは8年ぶりに打ち方を学びなおします。

 (上野さんに話すジム&スタジオNeeDSの中務正幸ヘッドトレーナー)
 「おなかが効いた状態で伸びていくのか、抜けた状態で伸びるのかで全然違うので…」
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 そして迎えた本番の日。母校のグラウンドには家族や友人たちが駆けつけました。

 (母・久仁子さん)
 「懐かしい思いと、試合前にドキドキしたときの気持ちをきのう思い出しました。とっても楽しみにしています」
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 高校時代の監督は、この日のために上野さんの名前が入ったボールを用意してくれていました。目指すは、70m先の柵越えです。
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 1球目は…あと数m届きません。その後は柵の手前まで打球を放つ場面も。
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 途中、バランスを崩して転んでしまいますが、笑顔で立ち上がります。
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 そして、粘り続けた12球目。打った球は大きな弧を描き、柵の向こうへ。見事ホームランを放ちました。
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 上野さんはダイヤモンドを1周。自分の足で踏みしめます。
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 二塁にはかつての野球仲間たちがハイタッチで、三塁には少年野球の後輩たちや、一緒に頑張ったジムのトレーナーが出迎えてくれました。
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 (上野遥介さん)
 「母は僕が野球をやっている姿を見るのが大好きだったと思うので、こうやって多くの人の前でホームランを打つことができて、母さんも喜んでいると思います。またこれからも僕自身の挑戦は続いていくので、今後もよければ応援よろしくお願いします。ありがとうございました!」
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 「諦めなければ、夢は叶う」。上野さんは自分らしい一歩を踏み出しました。

 (2022年6月16日放送 MBSテレビ「よんチャンTV」内『特集』より)