
(TOA 阿部寛さん)
「点音源と線音源の違いというところを生かしたのがスリムスピーカーですね」
「点音源」と「線音源」?
点音源とは一般的な防災無線のスピーカーのように一点から音が出てくるというもの。それに対して線音源はいくつものスピーカーが並んで線のように音が出てきます。実は線音源の方が遠くまで音が届きやすい性質があるのです。この性質を生かすために新しいスリムスピーカーも縦に長く、線音源で遠くまで音を届けることができるのです。

私たちの身の回りにもこの技術が使われている場所があります。それが・・・

コンサートやライブ会場。広い会場で音を遠くのお客さんまで綺麗に届ける必要があります。確かにライブ会場でこのように縦に長いスピーカーをよく見ますよね。

TOAではこの狙った場所に音を届ける技術を生かして、聞き取りやすい放送を届ける防災行政無線のスピーカーを開発したのです。
陸前高田市に取り付けられているものをはじめ、TOAでは線音源を活かした防災用スピーカーを震災以降、全国400以上の自治体に納入しています。

いざというときに必要な情報を届けるための自治体や企業の取り組みが続いています。















