【計画性問う「ハンマー買ったのはなぜ?」「ジュースはなぜ?」】

検察官は、午前中に弁護人が聞いた【事件までの4日間】を改めて質問する。しかしその聞き方は、「青葉被告の念入りな計画性」を浮かびあがらせようとするものであった。

検察官「第1スタジオ下見のあと、ホームセンターに行ったが、物品購入を翌日にしたのはなぜか?」
青葉被告「ガソリン携行缶となると危険物として警察に逮捕されるかもしれない。電車に乗る、ホテルに泊まるにあたり、やはり犯行当日に購入するのが良いと思った」
検察官「ホームセンターでハンマーを買ったのはなぜか?」
青葉被告「(第一スタジオの)入口が開いていなかったら入口を割るため」

さらに検察官は、青葉被告がコンビニ店員に「ホームセンターまでの道を聞いた」ことに触れ、その際なぜ、ジュースを購入したのかと尋ねる。
青葉被告「自分がコンビニ店員だったので分かるのですが、何かを買った拍子で聞くほうが自然かなと思った。道だけを尋ねると『客なのか?』と思われそうだった」「強く印象に残るのを避けたかった」

検察官「午前10時30分ごろに犯行した理由は?」
青葉被告「朝の出勤時間はみんな立ち上がっている、昼は食事で、午後3時はラジオ体操で立ち上っている。午前10時半ごろだと、みんな座って作業しているので、止めに入られることはないと思った」