‟刺されやすい”‟刺されにくい”って本当にあるの?

長島教授によると、蚊に「刺されやすい人」と「刺されにくい人」は確かに存在します。

そもそも、蚊はどうやって人間に近づくのでしょうか?

【1】呼吸から出る二酸化炭素を感知することにより、約10m先から人を発見!

【2】1mまで接近したら、視覚とにおいをたどって近づいていきます

【3】40cmまで近づくと、最後は体温の高い人の元へ・・・

そうなると、刺されやすいのは、小さな子ども
新陳代謝が活発で、体温が高く汗をかきやすいので、蚊が感知しやすいのです。

長島教授:
女性などの場合、保湿クリームの保湿剤の中に汗の成分と似たようなものが入っていて刺されやすくなってしまうとか、皮膚が薄く柔らかいので刺しやすいということもあります。

「足がクサイ人が刺される」わけではない

また、足のにおいとの関連を示した実験もあります。

除菌シートで拭いた足と、拭いていない足を50匹の蚊が入ったケースの中に入れると、除菌していない足に12匹の蚊が止まり、拭いた方の足には1匹もとまりませんでした。

長島教授:
足や体に、人間は「常在菌」という菌を持っているんですね。その「常在菌」が足にはいっぱいあって、そのにおいを蚊が好んで足の方へ行くということになります。

足がクサイから蚊が来るのではなく、蚊が好む「常在菌」が多い人が刺されやすいのです。
「常在菌」には個人差があり、蚊はその差を嗅ぎ分けて血を吸いに来ます。

恵俊彰:
蚊が好む「常在菌」ってなんなんですか?

長島教授:
それは単純には絞れないんですよ。ものすごく種類があるので、その複合なのかもしれないし。

恵俊彰:
人間がクサイと思っているにおいとは限らない?

長島教授:
違います。だから足がクサイから来るわけではない。そういう感覚とちょっと違うんですね。

「常在菌」のにおいは足から出やすいので、蚊に刺されやすい人は、長い靴下を履く、足をこまめに洗う、除菌シートで拭くなどが効果的です。

コメンテーター 副島淳:
私はめちゃくちゃ刺されやすい。
自分の足がクサイのかなと思ってたんで、今日それが解消できて良かったです。