炊飯中の高温でもすべての菌はなくならない

ーー内ぶたは、ご飯に直接触れる部分ではないのですよね。なぜ香りに影響するのでしょうか?
象印マホービン 広報部 濱田捷彦さん
「炊飯中に出る液体が内ぶたに付着し、それを放置していると菌が増殖して酸味のあるにおいが発生します。また、内ぶたの奥側にはふたヒーターがあるので、熱の伝わり方が変化してしまいます」
ーーなるほど。ただ、素人感覚ですが、炊飯中は高温になるので、ある程度蓋も使用時に殺菌されているのかと思うのですが、違うんですか?
「高温にはなりますが、すべての菌がなくなる訳ではありませんので、清潔に保っていただく必要があります。お手入れをしないまま使用すると、においの原因や炊飯時の美味しさを損ねてしまう恐れがあります」
ーーやはり内ぶたは毎回洗わないといけないんですね。ちなみに本体の蓋の取り付け部分に関しては、洗う必要はないでしょうか?
「固く絞った柔らかい布できれいにふき取っていただく必要があります。内側についたおねばやご飯粒をきれいにふき取ってください」
毎日食べるご飯だからこそ、美味しくいただきたいものです。そのためには、実は日々の丁寧なお手入れが必須とのことでした。内ぶたは「時々」ではなく、「毎回必ず」洗って、新米の季節、香り高いご飯を思う存分楽しみましょう。