「世界と戦えることを証明」第4Qに35点を奪ったフィンランド戦

 AKATSUKI JAPANが世界を最初に驚かせたのが、8月27日。キャプテンを務めた富樫勇樹選手が「このチームなら、2分あれば15点差以内なら必ず逆転できると信じていた」と語ったグループステージのフィンランド戦。第4クォーターに35点を奪う、鮮やかな終盤での大逆転劇。世界のひのき舞台での17年ぶりの勝利で、いままで一度も開けることができなかったヨーロッパ勢の厚い扉をついに開いた。

 今回のワールドカップ、日本は開催国にもかかわらず、組み合わせ抽選ではその恩恵を受けることができなかった。抽選の際、開催国として最上位ランクのカテゴリーに振り分けられてランキング上位チームとの対戦を避けることができたフィリピンに対し、日本はランキングどおりの振り分け。グループステージの組み合わせは、すべて格上の上位チーム。それだけに苦戦を予想する声が多かった。

 その中での前評判を覆す勝利。試合後のミックスゾーンでは、日本のバスケットが世界で勝てない時期を経験してきた馬場雄大選手が、目に涙を浮かべながら「今まで努力してきたことが報われてよかった」とインタビューに答えた。また、オーストラリアにも挑戦してチームとしても個人としても艱難辛苦を体験してきた比江島慎選手は「Bリーグでも技術を向上させて、世界と戦えることが証明できてよかった」と感慨深げに話してくれた。