ジャニー氏からの性被害 口火を切った元Jr.は

最初に声をあげた人物は、その後、苦しんでいた。中学3年生でジャニーズJr.になり、ジャニー喜多川氏から、20回ほど性被害を受けたと明かしたカウアン・オカモトさん。SNSでは、こんなダイレクト・メッセージが

カウアン・オカモトさんに届いたダイレクト・メッセージ
「最低」
「何様」
「早く死んでくれ!ゴミゴミ粗大ゴミさようなら!」
元ジャニーズJr. カウアン・オカモトさん
「あまり開かないようにしているのですが」
ジャニーズ事務所や所属タレントが、苦しい立場に追い込まれたことへの怒りの声が浴びせられている。当時、オカモトさんは、ジャニー氏への感謝の気持ちもあると語っていた。
今、苦しんでいるのは、誹謗中傷だけではない。

カウアン・オカモトさん
「誹謗中傷もそうですけど、一番辛かったのは『じゃあジャニーズを潰せ』という言葉だったり、『じゃあ、お前は誰の味方なんだよ』という言葉。僕自身は、誰かを傷つけたいとか、憎しみをもってやってなかったので、ジャニーズでアイドルとして一流を目指して全力でやっていたので、それを全部否定したくないんですよね。引くも、行くも、地獄みたいな」
オカモトさんは、過呼吸などパニック障害による発作にも襲われた。自ら命を絶つことも頭をよぎったという。
カウアン・オカモトさん
「すごくネガティブになり、存在否定をしているんですね、自分の。だから、もう生きたくないというか。逃げられないですね。ずっと頭がぐるぐる回っちゃうというか。危険な状態ですよね」
それでも今、オカモトさんは日本と、両親の出身地ブラジルで、シンガーソングライターとして活動している。自ら書いた歌詞には、今の心境と重なる部分も多いという。

カウアン・オカモトさん
「『差別を止めて進化をはかろう』という部分が、憎しみあったり戦争するんじゃなくて、自分の中に許しをもって」
最近、誹謗中傷は減り応援が増えてきたという。苦しんできたことは確かでも、後悔はないと言い切る。
カウアン・オカモトさん
「後悔はないです。後悔よりもやっぱり常に希望をもって、未来に向かって歩いていけるというのを僕は信じているので、だから今も後悔していないし、この経験したからこそ人に希望を与えたいなって思っています」