■プロ野球 阪神 4-1 広島(8日・甲子園)

首位・阪神は2位・広島との直接対決の初戦を制し、今季5度目の6連勝を飾った。チームは75勝44敗4分で貯金は今季最多の31、優勝マジックを「10」に減らした。

今季19度目先発の村上頌樹(25)は、7回1/3(100球)を投げ、6安打1失点、四死球0の好投。自身初の2桁10勝目を挙げた。広島とのゲーム差は今季最大タイの9に。

森下翔太(23)が広島先発の床田に対し、1回2死で3球目のカーブを捉え先制の10号ソロを放った。試合前時点で広島戦の打率.325で本塁打2本と、好相性の相手から早速攻撃の口火を切った。森下はルーキーイヤーで2桁本塁打を達成し、球団の右打者としては岡田彰布監督の1980年以来、43年ぶりの快挙となった。

2回は佐藤輝明(24)がバックスクリーンへ18号ソロを叩き込み2-0。新人から3年連続で100安打に到達した。5回は1死二塁で木浪聖也(29)がライトへタイムリーを放ち、3-0とリードを広げた。

先発・村上は1回、2回と3者凡退。3回以降もヒットでランナーを背負っても7回まで二塁を踏ませない安定した投球を続けた。だが8回は1死でデビッドソンにフェンス直撃の三塁打を浴びる。さらに跳ね返った打球がライト森下のこめかみ付近に当たり、森下から島田海吏(27)に交代。ここで村上は続く代打・松山にタイムリーを打たれてしまいマウンドを降りるも、ファンから温かい声援が送られた。

バトンを受けた島本浩也(30)は続く田中を空振り三振、秋山を一ゴロに抑え、流れを相手に譲らず。打線は直後の8回裏に、大山悠輔(28)のタイムリーで4-1と終盤に貴重な追加点。9回は守護神・岩崎優(32)が3人で締め、今季30セーブ目を挙げた。