「免許証などを返して!」社団法人を直撃すると…

男性は、免許証などを取り返すために、瀬戸事務局長らと社団法人へ向かった。

林弁護士「○○さんの代理人の弁護士の林と申します」

社団法人「○○さん?ちょっと待ってください。今、中に人いらっしゃるんで」

社団法人では、まさに生活困窮者との面談が行われていた。

社団法人「いま面談してるんですよ」

林弁護士「すぐ終わりますから」

社団法人「事前にアポイントとか取っていただいて」

林弁護士「○○さんの身分証とかキャッシュカードとか、お預けしているものお返しいただけませんか?」

社団法人「こちらの方もお金の方、回収させていただいて(何のお金ですか?)こちらの方で支援した費用ですね。じゃあ、ちょっとまた」

この社団法人は、男性が入居した際、インスタント麺や食器などを支給していた。その支援にかかった費用を払わなければ、免許証などは返さないという。

瀬戸事務局長「返してください、生活ができないでしょ」

林弁護士「返さないつもりですか?」

社団法人「返しますって、本人に。こちらは費用の請求させていただいてから、やらせていただいてるんですよ」

林弁護士「費用を払わなかったら身分証明書を返さないというのはおかしな話です。マイナンバーカードを勝手に預かるということができるんですか?」

瀬戸事務局長「何の身分証もなかったら、何もできないじゃないですか。社会生活が」

林弁護士「同意なく取ってるでしょ」

社団法人「同意してますって」

林弁護士「同意している証拠を見せてください、その同意が無効だったらどうしますか?」

社団法人「どういうことっすか?」

林弁護士「困窮に乗じてそんな契約をさせたら『公序良俗に反して無効である』というのが民法の条文にはあります」

社団法人「返してって言ってますけど、本人の同意のもとでやってるんですか?」

林弁護士「当たり前じゃないですか、同意のもとに返してくださいと言ってるんです」

瀬戸事務局長「本人が返してくださいって言ってるんですよ」

社団法人「○○さん、いたんだね。本人はどういうつもりなんですか」

男性「今日とりあえず必要なので身分証」

林弁護士「お金を払わなければ返さないというのは、全くおかしな話です。費用を払わなければ返さないということなんですよね、そちら様の対応は。おかしな話です」

瀬戸事務局長「もうアパート退去してるの、さっき福祉事務所にも言ってきた。別の所で普通の形で生活保護の申請しますから、もう出てるから支援は終わってます」

林弁護士「キャッシュカードと運転免許証、銀行の届出印、マイナンバーカード、取られていたものを今返してもらいました」

男性「見ました?高圧的でしょ?あそこで延々とサインさせられるんです」