「ここでリトレースしてもらえれば。」
ロープと専用の器具を使って崖などを降りる技術「懸垂下降」の準備です。隊員たちは、安定した立ち木などに素早くロープを結びつけ支点を作ります。ロープの緩みがないかも入念にチェックします。これまでに「懸垂下降」の経験がある平賀隊員も、先輩隊員と息を合わせて挑戦です。
「降下準備よし。降下!」
先輩隊員が見守る中、平賀隊員は慎重にロープを操作しながら斜面を降りていきます。救助現場では遭難者を背負って行うこともあるそうです。
「一、二、三。はい。肩かかってます。」
実戦を意識した雪の斜面で、遭難者役の隊員を乗せた特殊な担架を隊員4人がかりで慎重に降ろしていきます。担架が滑り落ちないようにロープも使います。
担架を降ろし終えた隊員たちは…。
【隊員は】「非常に肩にきます。実際、要救助者がいれば運びます。非常に足元が不安定なので、さらに厳しい救助になります」
【平賀隊員】「4人で息を合わせて搬送するというところで、非常に普段からの訓練の継続っていうのが大事なのかな」
ハードな訓練の中で、隊員たちの楽しみはやはりご飯です。
【隊員は】「手軽に食べれられる高カロリーなもの。普段から食べてますけど」
【平賀隊員】「ちゃっと取れるようなジェルだったり。まあ行動食。歩きながらでも食べれられるものが多いですかね」
常に緊張感を持って任務にあたる山岳遭難救助隊、山は危険な場所も多く、苦労もあるといいます。
【隊員は】「(家族は)出動すると不安がると思いますけど、(遭難者を)見つけるとやりがいがあります」
注目の記事
党4役が辞意表明も石破総理は"想定内"? “総裁選の前倒し”迫るも…「やるもやらぬも茨の道」 自民党が向かう先とは【edge23】

「3行超えたら威圧感」「その絵文字は怖い」令和7年のSNS作法 あなたはついていける?「インスタは顔にモザイクがカワイイ(*´ー`*)」え??【原田曜平教授も解説】

“ママアスリート”の先駆者・寺田明日香選手 葛藤と挑戦の日々【報道特集】

「すごく運転がうまくて憧れた」中学時代からの夢、バス運転手へ 19歳デビューは県内初 地域の足支える若き担い手に期待 富山

年金の「強引徴収」で経営危機に陥る運送会社...20人以上の運転手解雇 『社員が横領』犯罪被害で厚生年金の猶予を申請...年金事務所は「猶予する理由がない」原因は職員の"勉強不足"か

なぜ“懲役8年”なのか…時速194キロ死亡事故 「その数字が頭の中をぐるぐる」遺族の静かな怒りと控訴審への思い
