アメリカで人工妊娠中絶を厳しく規制する動きがみられる中、メキシコの最高裁判所は、メキシコ全土で中絶に刑事罰を科すのは違憲だとする判決を下しました。

アメリカメディアなどによりますと、メキシコの最高裁判所は6日、人工妊娠中絶に刑事罰を科すのは、女性の人権や妊娠する権利を侵害しているとして、違憲だとする判決を下しました。

メキシコでは、最高裁が2021年、北部コアウイラ州に対し、同様の違憲判決を示していて、先週までに合わせて12州で合法化されていますが、今回の判決はメキシコ全土の32州に適用されます。

カトリック教徒が多いメキシコなどの中南米では、人工妊娠中絶に対して厳しい政策が取られてきましたが、近年は女性の権利保護を訴える声が高まっていて、アルゼンチンが2020年、コロンビアが2022年に中絶の規制を緩和しています。

一方、アメリカでは去年、連邦最高裁が、中絶を憲法上の権利として認める判断を覆し、多くの州で中絶を厳しく規制する動きが相次いでいます。