やや西よりの進路のカギは寒気を伴う上空の気圧の谷

日本列島には西から上空の気圧の谷が近づき、偏西風が大きく南へと蛇行しています。それに伴って寒気が南へと落ちてきています。

この上空の寒気周辺の風の流れに引っ張り込まれる形で台風13号は進路が西よりへと変化する可能性が出てきています。一方でこの寒気の影響を受けることで台風の発達はおさえられる見込みです。

そして上空の寒気は気圧の谷から離れて寒気の渦となって九州周辺から東シナ海あたりにとどまり続ける予想です。そうなると寒気の渦の南東側を中心に対流活動が活発となるため、新たな熱帯低気圧が発生する可能性があります。

週間天気予報の支援図をみると、来週前半には沖縄周辺などで新たな熱帯低気圧が発生する可能性も示唆されています。

日本の南の海上ではまだ熱帯低気圧が発生する可能性は終わっていません。気になる状況は続きそうです。