今が旬のカツオ。そのカツオが、千葉の勝浦港などで“異例の豊漁”となっています。味も良くて大きくて値段が安い!?旬のカツオの味わい方を人気食堂がご紹介。原因はカツオの生息域変化・・・?豊漁のワケに迫ります。

■今、カツオは食卓の救世主!?

6月に入り、度々ニュースで目にする食料品の値上げ。原油や小麦の価格高騰でパン類、菓子類、酒類に加工食品など、6月1日時点で1万を超える品目の値上げが判明しています。そんな中、苦しい家庭の食卓に朗報です。

千葉の勝浦港・銚子港では、5月のカツオの水揚げ量が前月比の36倍という“異例の豊漁”になっているのです。

コメンテーター 水谷準:
この前、「とんかつお」という、とんかつ風にカツオを揚げた料理を作ったばかりで。魚ってお肉に比べると、ちょっと物足りないというか、若い世代からいうともっとガッツリ食べたいなっていうのがあるんですけど、カツオも揚げたらボリュームがあってめちゃくちゃ美味しかったので、おすすめしたいです。


値段もお手ごろになっていて、今が買い時。
東京築地の斎藤水産では、切り身4分の1サイズで4月は3000円だったのが、6月11日1800円で4割安に。千葉市内にある石毛魚類でも、600gあたり例年980円のところ、6月12日時点で680円と、こちらも3割安

色々なものが値上げしているなか、なんともお得感があります。

■「今年のカツオはクオリティが高い」

ーー今年のカツオはクオリティが高いんですか?

東京海洋大学 勝川俊雄准教授:
そうなんです。今年のカツオはサイズが大きくて、本当に食べて美味しい。脂ののりが非常に良いですね。この時期のカツオというのは基本的に脂が少なく、あっさりとして香りを楽しむような初ガツオなんですよ。今年はなんだか脂が多いので、普通に刺身にして物足りないということはないと思います。

“クオリティが高い”という今年のカツオ。
最大限に美味しく味わう方法を、カツオ水揚げ量関東一の勝浦漁港にある食堂「勝喰(かっくらう)」から、社長の関さんに中継で教えてもらいました。

この日は特別に、朝獲れたばかりの10キロ超のカツオを準備していただきました。
例年この時期に獲れるのは3~4キロちょっと。今年は5~6キロ以上と一回り近く大きいのだといいます。

ーー目利きのプロから見て、今年のカツオは?

関水産 兼「勝喰」 関和久社長:
今年のカツオは今はさっぱり。カツオというのは南方から北上して、三陸沖に抜けてまたそれが南に下がっていく。でもその南に下がりきれない魚が溜まって“溜まりガツオ”っていう感じで、5月までは脂がのっていた。でもこの6月に入ってからは普段の例年通りのさっぱりした真っ赤なカツオ、美味しいモチモチしたカツオになりましたね。

ーー最も美味しい食べ方は?

関社長:
やっぱり刺身ですよ!刺身。何枚でも喉に入っていっちゃいます。

ーー刺身以外のおすすめの食べ方は?

関社長:
なめろう
!生姜とネギを混ぜて叩いて、味噌を効かせてね。叩けば良いだけだから簡単。そして、カルパッチョ。薄く切ってもらって、薬味とオリーブオイルで手軽にできます。

ーー今年はいっぱい獲れているんですか?

関社長:
いっぱいですよ、本当に豊漁。豊漁貧乏という言葉はあるけど本当に大漁ですよ。

ーー色々な食べ方があるんですね

コメンテーター 三雲孝江:
冊で買ってきて、その時の雰囲気で薄く切ってカルパッチョ、厚めにして生姜で食べたり、毎日でも食べたいですね。

ーー関社長はカツオが“さっぱり味になってきた”という話をしていましたが

勝川准教授:
これが本来の初鰹で、脂がない分香りを楽しむっていうことで薬味なんかと一緒に刺身でいただくと本当に美味しいですね。

■春・秋 “二刀流”のカツオ


年に2回、旬があるカツオ。春の「初鰹」秋の「戻り鰹」です。
まず初鰹は今がまさに旬。赤みが強くてさっぱりとした味わいが特徴です。
そして、戻り鰹というのは8~10月頃に揚がる秋の鰹。こちらは脂が多く、もっちりとしてとろけるような味わいなのだということです。

春、秋それぞれのカツオは、日本近海でどのように獲れるのでしょうか?


元々カツオというのは赤道に近い、暖かい海域に生息しています。その一部が、餌を食べるために黒潮に乗って日本近海へ。その時に獲れるのが初鰹です。
その後、プランクトンや小魚が多い三陸沖まで上っていき、ここでたくさん餌を食べます。餌を食べて丸々と太ったカツオが、暖かい海域にまた戻っていく。その時に獲れるのが、戻り鰹です。

なぜ今、千葉で大量にカツオが獲れているのか、実は理由ははっきりわかっていません。そこでひるおびでは、2人に仮説を立てていただきました。