地震への備え、それは「記録」
合わせて取り組んでいるのが「記録」です。東日本大震災当時の各部屋の写真や居住者へのアンケートなど、これまでに起きた災害について細かくまとめています。

びゅうパルク南仙台防災倶楽部 小島浩明代表:
「人は変わっても建物は残っていきますから、自分の住まいがどういう特性があるのかを把握するのは大変重要だと思います。皆さんの声を聴いて何に困ったかを踏まえ防災対策を整えています」

「記録」が果たす役割。100年前の地震の規模を明らかにした名古屋大の武村特任教授は、過去の記録を辿ることは未来の防災につながると考えています。
名古屋大学減災連携研究センター 武村雅之特任教授:
「過去に起きた災害をきちんと勉強しておくことは(次の災害を)予測するときのヒントになる。(現代では)地道に調査をしたりデータを残す人は非常に少ない。そこは我々はきちんと反省をして、関東大震災の直後の人たちに学ぶ必要があるのではないか」

関東大震災について研究を続ける名古屋大学の武村特任教授は「過去の災害を学び、一人一人がいま置かれている環境を把握し、リスクを減らす努力をすることが大切」と話していました。