青年会メンバーは8年間で半減 それでも守るべき伝統

今年、青年会長を任されたのは、西(いり)出身の前代賢太さん。
前代さんが、青年会に入った8年前は東西合わせて、120人のメンバーがいましたが、今はその半分に満たない49人となっています。
前代賢太青年会長
「元々、人口が少なくなっているっていうのはありますけど、キツイっていうイメージとか、25歳までの年代って、結構みんな人生の中でも大事な時期だとは思うので、仕事が忙しかったりとか、そっちを優先する方が多くて、エイサーを後回しでやらないって子が多くなっています、いま」
メンバーが年々減っていくなか、今年『東西合併』の道を選んだ平敷屋青年会。長年、ライバル意識を持ち、切磋琢磨してきた、互いの型を習得することになりました。
前代賢太青年会長
「東には絶対負けないって強い気持ちで踊っていたんですけど、最初は西でやってきたプライドもあるし、東のメンバーだったら東でやってきたプライドもあるんで、最初は合併するんだったらやらないよという子もいました。気持ち伝えてやってもらえてって感じですね」

東西合併して動き出した青年会、地謡(ジカタ)やナカワチ(チョンダラー)もすべて16歳から25歳までという伝統を守っています。人数が減少した今も変わりません。
厳しい上下関係のイメージがありますが、裏方の仕事は25歳の年長が行うのも平敷屋独特のしきたりです。引き継いでくれる後輩への感謝だといいます。
前代賢太青年会長
「後輩たちには、踊りに集中してもらって、シージャカタ―(先輩たち)で準備するっていう感じです。入って来た時から、自分なんかこんな感じでやってもらったんで、受け継いでいる。なるべくちょっとでも嫌にならないように」
ウークイまでおよそ2週間、「これまでよりも一番のエイサーを見せたい」と前代さんたちは、互いの型を染みこませていきます。