アメリカ軍が「例外」としている嘉手納基地でのパラシュート降下訓練が先月末から23日までに3回実施されていることを受け、県は沖縄防衛局と外務省沖縄事務所に抗議しました。

アメリカ軍によるパラシュート降下訓練は、1996年のSACO合意に基づき原則伊江島で実施することになっていますが、アメリカ軍は9月末から10月23日までの間に3回、ことしに入ってからは7回実施していて1996年以降最多ペースとなっています。
池田副知事は24日、外務省沖縄事務所の宮川学大使と沖縄防衛局の村井勝局長に対し、実施の自粛をアメリカ側に働きかけることを求め抗議しました。
▼池田副知事「もはや『定期的でない』『訓練を行う喫緊の必要性がある』などの例外的な要件に該当するとは到底考えられない」
宮川大使は、修繕中の伊江島補助飛行場の滑走路が早期に使用再開できるよう強く促すと応じました。
また、修繕が終わっていないにも関わらず、自衛隊統合演習で日米合同の降下訓練が伊江島で予定されていることを指摘された村井局長は「日米間の調整の結果ヘリコプターによる訓練は可能だと判断した」と応じました。