今年の旧盆に向け、大きな決断をした青年会があります。
エイサーの原型ともいわれ、1つの青年会で、東と西の2つに分かれてその技を磨いてきた『平敷屋青年会』。年々メンバーが減る中、今年「東西合併」という決断に追い込まれました。葛藤を抱えながらも、伝統をつなごうと奮闘する青年会の思いを取材しました。

「一番はつなぐ気持ち」合併を選択した平敷屋青年会の苦悩と葛藤

「気持ちは正直、東西で分かれてやりたい。合併っていうのはあり得ない。考えてもなかったことではありますね」

僧侶のような衣装に素足、そしてパーランクー主体のエイサー。うるま市の『平敷屋青年会』。その形はエイサーの原型ともいわれています。

平敷屋エイサー最大の特徴は、1つの青年会で東(あがり)と西(いり)の2つに分かれていること。東西での技を競い合い、平敷屋エイサーの型が磨かれてきました。

しかし今年、平敷屋青年会は苦渋の決断を迫られます。

メンバーの減少を理由に、「東西合併」でウークイの日を迎えることが決まったのです。

元は東で演舞 新城勝太副会長
「決断までは1か月まるまる話してる。毎日、土曜日も日曜日も集まったりして」

元は東で演舞 東門一樹副会長
「これでうまく残せるのかとか、こういうので心配して眠れなかったです」

元は西で演舞 前代賢太青年会長
「一番はつなぐことだと思うので、質も大事ですけど平敷屋青年会自体がなくなってしまっては、それこそダメだと思うんで、一番はつなぐ気持ちを持っています」