西武池袋本店のストから一夜明けて、親会社だったセブン&アイ・ホールディングスの井阪隆一社長は、そごう・西武の売却について「このままだと地盤沈下して最終的に雇用が守れなくなる」と、売却の狙いを強調しました。

セブン&アイ・ホールディングスはきょう、アメリカの投資ファンドに2200億円でそごう・西武の売却を完了させました。

けさ、セブン&アイの井阪社長はそごう・西武について、「2006年に私どものグループに入っていただいて、残念ながら私たちの経営資源では成長させることができなかった」と反省を口にしました。

その一方で、井阪社長はそごう・西武には3000億円の借入金があるため、成長投資ができないと指摘。「このままだと地盤沈下していって、最終的には雇用も守れなくなる」と売却の狙いを強調しました。

セブン&アイは2006年にそごう・西武を買収し百貨店事業に乗り出しましたが、売上は伸びず、直近は4年連続で最終赤字に陥っているほか、買収時、全国に28あった店舗数はいまは10にまで減少しています。