先生の言葉が「的確」「不思議とストンと入る」
オンラインでも相談に乗る少年センターの職員。ここを訪れるのは、補導された子どもだけではありません。

発達障害がある18歳のBさん。気持ちをうまく言葉にできず、学校で友人とトラブルになったといいます。
Bさんの母親
「暴れる。学校行っても駄目。家でもやっぱり暴れる。彼なりに理由があって、うまく伝えられなくてっていう結果が、そういうふうになってるっていうのは分かっているものの…」
しかし、3年ほど少年センターに通ううちに、徐々に変わっていったといいます。
Bさんの母親
「彼の中では、こちらに来て先生と出会って、ガス抜きというか、的確にいただける言葉が不思議なことに彼の中にストンと入ってくるみたいで。行くと楽になるみたい」

Bさん
「スカーッとする。モヤモヤがなくなる感じ」
Bさんは今、社会に出るため、障害がある人の就労を支援する就業支援施設に通っています。
Bさん
「厨房でお皿洗いをずっとやっていたり、アボカドをつかんでグラムに量るとかが楽しい」
少年センターで支援をしている井口由美子主査は、相談を通して子どもたちに「あなたの居場所はたくさんある」と伝えるといいます。
警視庁 井口由美子 主査
「客観的に見ると、その子の居場所は、ご家庭でも学校でも、あるんです。でも、本人の気持ちの中にはない」

「『自分のことを心配してくれる人が世の中にいるんだ』『しかも1人じゃなくてこんなにいるんだ』と分かれば全然違う」