「供養を放棄するわけではない」が仏壇じまいをする人も

永代供養の利用者:
「主人はお墓に入りたいって言ってたんだけど、亡くなってから、うちひとりでできないから、こういうことはもう永代供養が一番いいと思って、それでもうお願いしたんですよ。孫もたくさんいますよ。長女ももう一切来ない。できないと思いますよ」

長男:
「自分も自信ない」

永代供養をおこなう沖縄県メモリアル整備協会では、要望をうけて、10年ほど前から『仏壇じまい』をサポートしています。供養塔の内部には、仏壇じまいをした家の位牌が安置されていました。依頼者は60代から70代の女性が中心です。

仏壇じまいをした女性:
「自分がいなくなった後も、そういうことを子どもたちに強制するのもかわいそうかなと思って。時代に沿っていいんじゃないかなって私は思ったので。もう相談しないで、私はやっちゃった。事後承諾ですね」

沖縄県メモリアル整備協会 東恩納寛寿さん:
「自分たちが非常に難儀してきたので、それを引き継ぎたくないと。ただ、それで供養を放棄してるわけでは決してなくて、お墓行事にはきちっと来て、手を合わせる方は毎日いらっしゃいます」

仏壇行事のジェンダー問題は、女性だけの問題ではなく男性も「長男だから仏壇を継がないといけない」など負担もあります。

少子化やLGBTQなど、様々な家族のかたちが広がっていくなかで、それぞれの家族ごとの仏壇行事をどう未来につなぎ、継承していくのか、ウークイでご先祖様が帰る前に、我が家のスタイルを相談してみてはいかがでしょうか?