まさに“人機一体”の動き…「人型重機ロボット」の驚くべき性能とは

 一方、滋賀県草津市にある「『人機一体』秘密基地」にも“人との融合が実現したロボット”がいるということで会いに行きました。ロボット研究20年以上、「人機一体」の社長・金岡博士らが開発したのが『零式人機ver2.0』というロボットです。
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 クレーン車の先端に搭載された巨大な人型重機ロボット『零式人機ver2.0』。左肩には「JR西日本」の文字があります。

     (大吉アナ)「こんな巨大なロボットだと思っていなかったのでビックリしました。ターミネーターみたい」
 (開発者の野村さん)「頭の動きは、実際に操作している人間の頭の動きと連動しています」
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 今回、ロボットの操縦を特別に体験させていただきました。クレーン車の運転席は改造されてコックピットのようになっています。
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 VRゴーグルを装着すると…。

     (大吉アナ)「うわ!自分がすごく巨大化したみたいな感覚になります」
 (開発者のソンさん)「特に下とか見ていただくと、自分がどれくらい高い場所にいるのかとか。あと、下を向くとロボットの体が見えていますよね」
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 そして、恐る恐るロボットの腕につながる操縦桿を動かしてみます。

 (大吉アナウンサー)
 「うーわ!なんて表現したらいいんだろう。ほんの少し力を加えただけでロボットの腕が動いているんですけど、感覚としては本当に自分の腕みたい。機械を操縦しているというよりかは、自分の体の一部が動いている感覚」
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 研究員さんの上手なアドバイスで、初心者の大吉アナウンサーでもわずか10分で細かい操縦ができるようになりました。

 (開発者のソンさん)「では、もうちょっとだけ難しいことをやってみましょうか。棒を持って私の肩をたたいてください」
     (大吉アナ)「できるかな…」
 (開発者のソンさん)「肩をたたいて、もう片方の肩もたたいてください。いいですね、かなり細かい操縦ができていますね」
     (大吉アナ)「なんかロボットと一心同体って感じ。まさに人機一体ですね」
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 この一体感こそ「零式人機」の強みです。操作に慣れればブロック同士をはめるような器用なこともできます。2本の大きなアームの間に人と同じ視線となる「頭」を設置することで、難しい操作は一切なしで誰でも直感的に操作できるのです。