「Sota」君の秘密を探りに大阪大学へ…一室には“演劇の研究をする学生”の姿
なぜこんなに接客上手なのか。秘密に迫るべく「大阪大学」の研究室を訪れました。
(大吉アナ)「こんにちは。Sota君の秘密がここに隠されていると聞いたんですが、どういうことですか?」
(女性)「さっき大吉アナウンサーと話をしていたのは、私です」
(大吉アナ)「えっ、お姉さん?」
なんと、Sota君の声の主は大阪大学で演劇の研究をする大学院生だったのです。カメラやマイクで客の情報を得て、ベーカリーから離れた研究室で声や身振り手振りを遠隔操作しているのです。
いま、大阪大学と「CyberAgent」はロボットの効果的な活用方法を見出すため、全国で“遠隔操作”を使った実証実験を行っています。アドリブを生かしたトークを武器に、人だけで接客した場合に比べて売り上げが倍になった例もあるといいます。将来は、どんなビジネスモデルが広がっているのでしょうか。
(CyberAgent AI Lab 馬場惇さん)
「できるところから(実験を)やろうということで、まずは接客業、特に販売促進。それとはちょっと毛色は違うんですけど相性がいいだろうということで、保育と教育の部分にも入れさせていただいて」
(大吉アナウンサー)
「ロボットなんだけれどもその向こう側には人がいるという、ロボットと人の中間みたいな存在じゃないですか。この形式にたどり着いた理由はあるんですか?」
(CyberAgent AI Lab 馬場惇さん)
「現状のAI技術でいくと、今回のような流暢な音声対話はまだまだできるレベルではないんですね。これがどれだけ進むかというところは、“AIの進化”と“人とAIの連動”みたいな技術の進化の両方にかかってくる。そのあたりを僕らが開発して社会に普及できる形にやっていけたらなと思っていますね」