『人が苦役に従事しない、労災に遭うことがないような社会をつくりたい』

 この操作性の高さに目を付けたJR西日本は、2024年の春に『零式人機ver2・0』を鉄道の架線点検などの高所作業に導入する準備を進めています。ロボットに代替させることで作業にかかる人員の数を約3割削減できるうえ、労災のリスクも減らせる可能性があります。
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 (人機一体 社長・金岡博士)
 「単純なコストだけを考えたら、普通に人に働かせておく方がたぶん安いです。でも、そこで労災が起きる、人の命が失われるということを考えれば、多少のコストはかけてもいいと思う。ロボットを導入して人が苦役(つらい肉体労働)に従事しない、労災の被害に遭うことがないような社会を作りたいと思っています。(Q人型ロボットの課題は?)基本的な技術はそろっていると思っています。なので、あとは作るだけなんですけれども、その作るところがハードルが高くて、時間・お金・人がかかる」

 人とロボットの融合が進めば、共に働くことが当たり前の社会になるかもしれません。

 (2022年6月10日放送 MBSテレビ「よんチャンTV」内『深掘りFRIDAY』より)