台風の干渉 2016年には初の東北上陸で甚大な被害も

加藤キャスター:
周りの情報が大切ということになりますけれども、過去にトリプル台風が訪れたときの例を見ていきましょう。
2016年8月に発生した「台風9号」と「台風10号」と「台風11号」です。
このうちの「台風9号」と「台風10号」が干渉しあいました。そのときの「台風10号」の進路を見ていきますと、円を描くように南下した後に、北上し、太平洋側から東北に上陸した初めての台風になったということなんですよね。
気象予報士 広瀬駿さん:
統計を取り始めてから初めてのことだった。やはり近くに台風が二つ、三つあるときというのは、迷走しやすくなるんですけども、やはり慣れてないところで上陸するということになる。警戒というのが必要になるかと思います。

加藤キャスター:
大きく迷走するということが挙げられますけれども、このときは被害も甚大でした。
北海道・南富良野町では浸水被害や橋の崩落などがあり、岩手・岩泉町ではグループホームの入所者9人の方が亡くなっています。岩手と北海道では、死者・行方不明者が29人という甚大な被害をもたらしているということなんです。※2017年11月 総務省消防庁の発表より